キャットフードの重要な栄養素

タンパク質

肉食動物の猫が食べるキャットフードには、質・量ともに高いタンパク質が求められます。

キャットフードに含まれていなければならないタンパク質の最低必要量は26%~30%とされています。

さらに、鶏肉やラム肉、魚などの動物性タンパク質に含まれる栄養素が必要です。

大豆やコーングルテンミートのような植物性タンパク質と比較すると、動物性タンパク質には、組織の成長や維持、エネルギーに必要なアミノ酸がバランス良く含まれています。

アミノ酸の一種であるタウリンは、猫が健康な目や心臓機能、繁殖、胎児の発育を維持する上で非常に重要な栄養素です。

タウリンが不足すると発育不全や繁殖能力の低下を招いたり、中心網膜変性や拡張型心筋症といった目や心臓の病気を引き起こすことが知られています。


脂肪酸

脂肪には動物性と植物性があり、共に脂肪酸として細胞に吸収されます。

正常な代謝に必要な特別な脂肪酸は、オメガ-6脂肪酸とオメガ-3脂肪酸です。

オメガ-6脂肪酸は、鶏脂などの動物の組織やトウモロコシ・大豆などの植物油に含まれています。

オメガ-3脂肪酸は、エンコサペンタエン酸やドコサヘキサエン酸として、魚粉やフレッシュオイル、アルファリノレン酸として亜麻など一部の植物に含まれています。

オメガ-6脂肪酸の摂取に関しては、リノール酸とアラキドン酸両方を摂る必要があります。

多くの哺乳類が体内でリノール酸からアラキドン酸を合成しますが、猫はアラキドン酸を充分に合成できないからです。

アラキドン酸は、肉・魚・卵など動物性脂肪に含まれます。

リノール酸やアラキドン酸が不足すると、繁殖機能や血液凝固、皮膚被毛の状態に有害な影響が現れます。


繊維質

繊維質とは炭水化物の一種で猫の消化器官に存在する酵素によって分解されないもので、健康面で大切な要素です。

猫の消化機能の維持を助け排泄物の量を減らすサポートとなるのがビートパルプなどの適度に発酵性のある繊維質源です。

猫の健康を保つために最適な粗繊維質量は1.4%~3.5%であることが明らかになっています。

※毛玉があるなど、特殊な状況下では最適な繊維質量は高くなる傾向にあります。


ビタミン

キャットフードのビタミン摂取で重要なのは、ビタミンAとビタミンB3です。

人間は、ビタミンA前駆体と呼ばれるβカロテンやαカロテン、クリプトキサンチンなどのカロテノイドを体内でビタミンAに変換することができます。

しかし、猫はその酵素をもたないため、レチノールで摂らなくてはなりません。

レチノールは動物性食品にだけ含まれていて、すでにビタミンAの形になっています。

ただし、ビタミンAは脂溶性ビタミンなので毎日摂取する必要はありません。

また、猫はビタミンB3(ナイアシン、ナイアシンアミド、ニコチン酸、ニコチン酸アミド)の要求量が非常に多いとされます。

ビタミンB3を多く含む食品は、魚、赤身肉、小麦全粒粉、ビール酵母、レバー、小麦胚芽、卵、家禽類の白身肉などです。

ビタミンB3は、水溶性ビタミンなので毎日摂取する必要があります。

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